HOKKAIDO HAIR DESIGN 100

この作品はとても変な作品です。おぞましくもあり高貴な感じもする。男のような女のような。ヘアースタイルでもありマスクでもある。このように具体的には形容しがたい姿でありながら強烈な存在感を示しています。またファッション界では当然であるターゲットの設定やテーマ性も見当たらなく、極端に言えば自分（作者）の為に制作した作品に思えます。私も様々なジャンルの審査を行っていますが、美術作品以外で言語化出来ないものはこれが初めてです。芸術論で言えば表現主義とでも言いましょうか「こうしたかったから、こうした」としか言いようが無い。そのダイレクトさが、この作品の魅力と言っていいでしょう。１８世紀のに語られた芸術の為の芸術」という言葉を思い出します。