2017


Award

装苑編集部 選出
fragile
ウカエ ヒロアキ / suecica
HAIR MODE 選出
キュービのキツネ
伏谷 拓真 / 資生堂美容室
Bambi 選出
毒の花
津田 宗弥 / neRo
ゆう姫 選出
Gestalt
Yu Nakata / salon87
端聡 選出
#mayfairfilter
滝田 恒平 / THE FAIR

Nominate

装苑編集部 ノミネート
fragile
ウカエ ヒロアキ / suecica
flower
浮田 有人 / vifreve
Mick
鶴来 悠佑 / NODE / buildklostar
時数 信一郎 / Rely on
Asian Portrait
山崎 真 / Arrows

HAIR MODE ノミネート
Ambivalence
asaco / SALON77
swing
石野 秀美 / courage japan
Back street
梅田 隆幸 / PERK.
Heat haze
北嶋 紗織 / PD VISEO 4pla
キュービのキツネ
伏谷 拓真 / 資生堂美容室

Bambi ノミネート
fragile
ウカエ ヒロアキ / suecica
flower
浮田 有人 / vifreve
毒の花
津田 宗弥 / neRo
mirror
水野慎也 / Bilancia
Black Alice in Wonderland
RUMI / SALON77

ゆう姫 ノミネート
砂漠と砂浜の間
鈴木芳貴 / 資生堂ビューティーサロン
Because The Night
関 祐也 / one's by bico
無機質
竹本圭吾 / ZEENEAST
Gestalt
Yu Nakata / salon87
space
村上 賢 / Twinkle

端聡 ノミネート
砂漠と砂浜の間
鈴木芳貴 / 資生堂ビューティーサロン
時数 信一郎 / Rely on
#mayfairfilter
滝田 恒平 / THE FAIR
Mick
鶴来 悠佑 / NODE / buildklostar
Asian Portrait
山崎 真 / Arrows


Hairstylist

hiro+mari / salon87brooklyn
Tsuyoshi Harada / salon87brooklyn

パリの田舎町の少女
青山 正典 / naturally aveda
肖像
麻生佑真 / TREAT
Xiǎo niǎo yī rén
阿部雄太 / number nine
Monotone Pop!
Ayumi / caprice hair
deep sea
石橋 直人 / PlatinumAVEDA
『Hope』-望み-
石黒 貴士 / ZEEN札幌店
闘争本能
石田拓嗣 / I's hair CREAM
KEEP OUT !! TIME UP!!
井上 和樹 / Belle Clair
colorful
井上 咲耶 / coupe de KUNI
Be myself
浅野 知美 / フリーランス
Dark darkness'
氏井 宏冶 / courage japan
June
Uta / Re;tique HAIR ARTS
『 アマゾネス 』
梅村美佐子 / A.D.C
生命
大野 恋奈 / ウヤマビューティサロン
狭間
オキツ フミヤ / オキツ美容室
ヒカリ
erico / SALON77
panda
大西 怜那 / FITS due
妖艶
大野昭夫 / ECOLE=
topknot
小野 恵一 / Z SALON
Street
小野寺真慧 / FITS due
ma.na.za.shi
奥村妙子 / ZEEN EAST
glam rock
小幡 俊幸 / hair&make blanc
wabisabi
葛西ユーキ / Z SALON
LINE
一誌美 / moooooi HAIR SPACE
FLOW
勝谷 悟史 / number nine
It is seen
加藤 司 / tool hair
楽園
川合 里奈 / I's PRISM
Diversity sisters M
川上 文章 / loloi
nerve gear
岸谷誠也 / フレンズイオン東札幌店
thom 〜棘
北河 潤 / ZEEN札幌店
Round and round
木村 聡志 / ヘアメイク Dali 新さっぽろ
amazon
SALON77 / kinta
無垢
kumagai kousuke / FITS due
Crete
熊島一樹 / Dali shinsapporo
#morning
黒田 円 / LimeLight
change
幸田 英也 / chitoka
二面性
小森智弘 / lovelica
herring
ササイカナ / navarro studio
School girl
佐藤 いづみ / salon87
sheep
佐藤なつみ / BUONOHAIR
vent frairs
小杉 健 / HAIR STUDIO BRILLER
Laisin
小玉 真理 / amusant
Blanc
猿倉 ゆかり / モッズヘア旭川
mysterious
mana / SALON77
innocent girl
杉浦 直子 / verite produced by LABO
杉渕綾子 / FITS plus
Phantom ファントム
高橋 麻緒 / シードヘアイオン永山店
身ニアマルミニマル
高鳥 剛一 / CUBE hair precious
piece
高橋寿 / and eigch
田中 健児/尾上 寿美香 / jflag hair design
Blue
田中 梨菜 / hair&beauty salon Ley
erosion
タナムラタイシ / Lien hair atelier
美力
chitose AG / ROOTS
不思議の国
鶴ヶ崎 琴恵 / SEED HAIR
#アメカジだけどガールズヘア
土橋 真由美 / NATURALLY AVEDA
unmixed
Tom / The SALON
「Hi !! 」「ハイ」
NAOKO / SALON77
BLACK SWAN
中里 結衣 / FITS CORE
joker hides
中嶋 凌生 / FITS plus
Psychedelic Violence Crime of Visual Shock
ナカジマ ヤスノリ / pino
愛しさと切なさ〜Love and Sadness〜
中道 翔一 / MANDRILL
SETSUNA
那須 善大 / bico 札幌駅前店
Genderless
西出 智絵 / 資生堂美容室
リアン
西山 知佳 / salon87
2017
mami / vifreve
今がNo.1プリンセス
野沢尚加 / COUPE de KUNI
FLOWERS
橋浦 ダイスケ / hair garden Lotus.
PLAY BACK
福島 貴弘 / lovelica
Canon Rock
花田リノ / LAD
no one's perfect
板東裕希/大澤慶子 / bico
galaxy
吹谷 康太 / FITS CORE
d thng
kunimasa fujiwara / coupe de KUNI
ワイルドフラワー
古谷 豪児 / avant
hush
古谷まあや / SALON77
森の妖精
hono / freelance
堀 美歩 / hair designing lycka
monochrome
堀毛 翔太 / ルプラ・ボウ
Eutophia
松永 麻衣子 / WORLDLOVE
ジャパニズム
本間 広文 / Design Labo arte
live
maki / caprice hair
pop.
松本明日香 / bico
NEXT GIRL
松本 絵理子 / swing
fragments of time
MAYUMI / salonOROsapporo
painting
三宅 祥子 / caro
ゴシック・パンク
宮本 勝 / SURPASS
凛子
村上 郁美 / courage japan
境界線
門馬宏一 / 資生堂美容室
Messenger
柳本 幹子 / SAPPORO COIFFE 日本橋店
phenomenon
矢萩律子 / MAKEUP ATELIER
wabisabi
山下大器 / HairmakeU-YU
Angular
山崎 敬正 / friends 東札幌
Insanity
山崎 知里 / sof.hairworks
a flash of superiority
山口マサミ/小島大輔 / hairsalon ZEEN 札幌店
noir
山梨 智枝 / 綿久楽
Simple
山原 裕介 / moooooi HAIR SPACE
Genderless
横山 光輝 / DROLL
Miel doux
吉田将 / number nine
delete
吉田 たつお / BUONO HAIR
#憂鬱#eat#banana#虚無感#mushroom#無気力#hair
ワタベヨシハル / J module hair
顎は上、目は僕。
WADA / lico 札幌駅前
Sea slug
渡邉 理 / kiitos hair&make
innocence
渡辺勇太 / bico
&replay
渡辺 ユータ / haRu hair studio


General Comments


人は誰でも、何かを表現する際には、強く影響を受けたものが関係してきます。俗にいう、インスピレーションやオマージュですが、そこで多くの人が間違ってしまうのが、それらに近づこうとして、似た構図で作品を創ることです。“恐らくそうしたであろう”作品が多くありましたが、似たような作品はいくつも必要ありません。影響を受けることは悪いことではありませんが、なぜ、影響を受けたのかを自ら理解できれば、そこに時代感や自分の感情などを加えてからアウトプットすることで、オリジナルの作品ができるはずです。また、取り入れたい要素が多すぎて、思い通りにまとまらず中途半端になった作品もいくつかありましたが、それは単純に欲張りすぎたか、選べなかった結果。要素が多ければ視点が定まりませんし、八方美人的なあざとさはマイナスになります。また、写真の加工が容易にできる今ですが、修正しすぎると、臨場感をなくしてしまうことがあります。写真から感じるのは、写っているものだけではありませんから、どう見られるかというよりも、どう感じてもらうか、という考え方にするとよいのではないでしょうか。
選ばれた作品に共通していたのは、似たような物ではなく、その作品にしかない魅了があったということです。“答えを求めたのに正解が出せなかった”作品が多かったのは、自分の理想を押し付けようとしたためかもしれません。少し引き算するとか、必要以上にシンプルにし過ぎたとか、もったいない作品が多かったのですが、それだけもっと良くなる可能性がある作品が多かったとも言えます。今回選ばれなかった人たちも、他のフォトコンテストや次回の100人展に向けて、挑戦してみてください。

- 児島​幹規(『装苑』装苑編集長)

100点を超える力作を楽しく拝見いたしました。バリエーション豊かな作品に、美容師の皆さんが持つ表現力の幅広さを感じました。一つひとつの作品から、皆さんの美容に対する熱い気持ちと、何よりも「つくる」ことを心から楽しんでいることが伝わってきて、とても嬉しく、そして頼もしく思っています。普段のサロンワークでも、作品づくりにおいても、楽しみながら取り組んでいる人はとても魅力的。そんなキラキラと輝く姿に、人は惹きつけられるものです。美容師の皆さんのヘアデザインに対する熱量が、このようなイベントというかたちとなり、それが毎回進化を遂げているというのだから、非常に喜ばしいことだと思います。これからも、ヘアデザイナーの瑞々しい感性を発揮できる場であってほしいです。このエネルギッシュなイベント「北海道ヘアデザイナー100人展」の益々の発展を期待しております。

- 宮崎千夏(月刊『HAIR MODE』副編集長)

素敵な写真に囲まれて、しかもその中から選出するという事を人生で初めてしました。
とても素晴らしい経験を有難うございました。
自分の頭の中にある想像を具現化するのはとても難しいですよね。それはダンスも一緒です。
けど、それを鮮明に表現していてインスパイアーされました。
無難で安全な道を行くのが多い世界、作品の中には変態な物が多々あり、まだまだ世界は終わっていないなと嬉しく思いました。
今回コメンテーターとして参加致しましたが、私の方がとても勉強になりました。
もっともっと変態が生まれてほしいですね(笑)

- Bambi

自分が想いを込めた作品を世の中に出す事って、エキサイティングな反面、恐怖だったりもして、私は同じ作り手として、自分が最初のミニアルバムをリリースした時を思い出しました。育てた子を送り出す親の気持ちのような、そんな気持ちで皆さんも出品されたのかなと思うと、その熱を近くで感じることが出来て、大きなエネルギーをもらえた気がします。
今回、選考するにあたり、ヘアタイルはもちろんですが、写真そのものの演出も考慮しながら作品を選ぶ、というのが難しかったですが、一度に様々な感性に触れられて嬉しかったです。
今年で9回目を迎えられたこの100人展を支えてる方々にも感動しました。物事を続けていく事は、始めるより大変な事だと思いますが、これからも多くのアーティストの方々の発信の場として、続いていって欲しいと思います。応援しています!

- ゆう姫

来年に思いを寄せて。
9年目を迎えたヘアデザイナー100人展。幸いなことに私は第一回目から携わっており、9年間の進化と変化をパラレルに体感しています。第一回目は参加するデザイナーもアワードに慣れてないことから表現の方向性が定まらず完成度のバラツキが極端でした。しかし方向性が定まっていない分、やりたいことに忠実とも言える実験的な表現もあり、鑑賞側としては楽しめた記憶もあります。2回、3回と年を追うごとに自然とアワードに対する傾向と対策を考えるデザイナーも増え全体の完成度も高くなり、その傾向は9年目を迎えた今回に至っては完成度の低い作品を見つけること事態困難になったと言えましょう。しかし何故か第一回目の混沌とした状態も良い意味で今となっては懐かしい気がしています。というのもアワードに対する傾向と対策に走らず手探り様態にせよ自分自身に正直な表現が多かったからです。過去の事例を考えあれこれ悩まず、未来の入賞を気にして肩に力を入れることもなく、そのぞれの「今」を正直に表現していた第一回目がありました。完成度こそ低いものもありましたが、あの荒削りの個性豊かな表現は間違いなく今回までの礎になっているはずです。来年はいよいよ記念する10回目となりますが、もう一度、原点に立ち戻り自分本位の表現と完成度やコンセプトが両立する作品が今年以上に登場するのでは?と今からワクワクしています。

- 端聡(美術家/アートディレクター)